惰眠を貪る男の因果

趣味(釣りやキャンプ)や興味のあること(資産運用や資格取得)、その他思いつくままに文章にするブログです。

汚れちまった悲しみに

お題「#この1年の変化」

今回のお題について、自分の身の回りに起こった変化を考えてみる。自分の心の在り方。また、家族に対する愛情について考えてみました。

 

では本編です。

この一年の変化。

まず1番は「仕事のやり方の変化」が思い浮かぶ。

これまではバスと電車での出社が当たり前だった。それがコロナが流行ったことでテレワークが主体になった。今では週に1回から2回くらいしか会社に行かない。

これによる良かったこと、悪かったことはたくさんあった。

 

まず良かったこと。

出勤時間が0になるのはとにかく楽。

これまでは一時間くらいかけて兵庫と大阪をまたいで出社してた。満員電車に揺られながら会社につくと既にヘロヘロ。バスも使わないといけない所に住んでいるので、仕事が終わるの遅くなると最終のバスに間に合わず、タクシーで帰るなんて事もちょくちょくあった。

これがなくなったのは大きい。時間の創出になるし、無駄なお金も使わなくて済む。

 

その他にも良かったことはあった。

出社することで生まれる業務の無駄が少なくなった。

出社すると自分には関係のない電話対応が生まれる。基本は社内の別の部署からかかってくる電話を受けることになるのだが、自分の詳しくない分野や、他メンバーへの依頼電話を受けると引き継ぎしなきゃいけない。シンプルに無駄。テレワークをすることで、各自のスマホにかけてくるようになったので、この分の時間が浮いた。なので以前より自分の業務に集中出来る様になった。

 

お小遣いをあまり使わなくて済むようにもなったのも良かったこと。

出社する時は毎朝コンビニでヨーグルトとコーヒーを買うのが日課だった。

300円だとして20日出社とすると6000円だ。他にも月に2回くらいは仕事終わりに飲みに行っていたが、それもなくなった。

こういうこともあり、投資に興味を持つようになったわけだ。

 

趣味も充実出来た。

蜜を避けると言う点で小さい頃よくいっていた釣りにもよくいくようになった。

近くの海でアジやサバ、イカなんかを釣って帰って家で捌いて食べる。

それによって魚も捌けるようになった。

自分で料理する機会が増えたので腕も上がったのではと思う。

 

コロナ禍は大変なことも多いが、それなりにメリットもあったということだ。

 

 

次に悪かったこと。

良いことばかりではなく、もちろん良くないこともたくさんあった。

 

まずテレワークによる運動不足。

出社するとそれなりに歩くことになる。事務仕事なので仕事中に歩き回るわけではないが、1日5千~6千歩くらいだけど、通勤、会議室への移動とかちょくちょく歩いていた。

テレワークをするとこれが極端に減る。基本外に出ないのでトイレに行くとかそんな程度。数百歩レベル。

仕事場も整備されてるわけではないので元々あった座り心地のあまり良くない椅子で仕事をする。もともと良くない姿勢もより悪くなったと思う。体ががちがちになり、マッサージに行く頻度が増えた。

運動不足解消しようとランニングを始めた三日目に運動に耐えかねたおれはぎっくり腰になった。

 

他にもある。

飲酒量が増えた。

通勤時間がないということは、家での余暇が増えるということ。家にいてもすることがないので酒を飲む。夕方から寝るまで飲む。今までは9時とか10時に家に帰ってご飯を食べて、その後飲むという流れだったので飲んでる時間は小一時間。平日はロング缶一本程度だった。

コロナ以降は倍以上に増えた。

出社する場合は翌日も早く起きなきゃいけないので、二本目を飲むという選択肢はあまり考えなかった。

でも家で仕事をするとなると心に甘えが出る。二本目に手を出す。すると理性も弱くなって、三本目にも手が出る。

三本も飲むともっと飲みたいという欲求が止まらない。家にあるお酒を全て飲んでしまうことになる。最近は1日飲む分だけを毎日買うように気をつけているが、やっぱり欲しくなって近くのコンビニに買いに行ったりしてしまう。完全にアル中。

 

そして最大の変化がこれ。

夫婦関係。

まずおれが毎日家にいる。それが妻のストレスになる。賃貸の広くない家に平日昼間に夫がいるのは確かにストレスだろう。

会議もあるので、妻は思うように声を出したり、大きな音量でテレビを見たり出来ない。気を遣う必要があるのはたしかにストレスだろう。

だがこちらにも思うところがある。

妻は週に3回バイトに行っているが、それ以外の日は昼まで寝る。テレワークになるまで知らなかった。

コロナ前に、仕事が終わって家に帰ると開口一番に、「ごめんご飯まだ作ってるとこ。」といったことは多々あった。色々家事も忙しいよね、と思って全然気にしてなかった。実際は昼まで寝てただけだった。そしてドラマとかネットして、夕方になって慌ててスーパー行ってご飯作ってるだけだった。最近は週の半分以上はおれがご飯を作っている。テレワークでずっと家にいるんだからご飯くらい作ってよ、と。いや遊んでるのではなく家で仕事してるのだが。そしてコロナを機にゴミ捨ては基本おれの仕事になった。家にいるからという理由だ。意味はわからない。

 

おれが食事の準備とかゴミ捨てとか家事をするようになった分、妻の余暇は増えることになる。結果、ネットやテレビを見る時間が圧倒的に増えている。それも深夜遅くまで。

おれが家事する→妻の自由時間が増える→やりたいことをやる→生活が乱れるという流れ。

そしてさらに、

おれが家にいる→妻は気を遣わないといけない→ストレスが増える→そのストレスをおれにぶつけてくるという負のスパイラルにも陥っている。

 

コロナ前までは、おれも家にいる時間が少なかったので、妻には寂しい思いをさせていたと思う。仕事から帰ったら、構って構ってとひっついて来て、それを鬱陶しいくらいに感じてたほど。

それが今や、ずっと家にいないで外に出てってよ。とか、レンタルスペースで仕事したら?とか、あげくには少し身体があたると、触るな殺すぞ!とか言われる。

誰のおかげでこの大変なご時世でも生活出来てる思ってんねん!とこちらも叫びたくなる。本当に叫ぶと大ケンカ待ったなしなので、最大限我慢するようにしている「離婚」とキーワードを打ち、最悪どうすれば円満に終わるかをネットで調べることで溜飲を下げることにしている。

 

コロナがおれたち夫婦を引き裂いた。

いよいよワクチンも国内で摂取が開始されそうだが、この引き裂かれた夫婦関係にワクチンはあるのだろうか。